80代の親から、
「宝くじが当たったら、お前たち夫婦にも分けるから」
と言われました。笑
二人で一緒に宝くじを買いに行ったそうな。
ちなみに両親は80代。年金暮らしです。
そんな親が、ギャンブル(宝くじ)を楽しんでいる姿を見て、52歳の娘は
めちゃめちゃ幸せな気分になった・・・
と言う話をします。
宝くじは「ギャンブル」です
初めに、
宝くじはギャンブル
です。
家計再生コンサルタント・横山光昭さんの
「コツコツ20年で2000万円目指せる!50代でも間に合う 新NISAとiDeCo」
より、
主催者が利益を受け取り、残りを参加者で分け合う「マイナスサム」の仕組みにはギャンブルがあります。
投機やギャンブルは、主催者側の利益分を確保するという性質のため、参加者が全員勝つことはできず、投資と比べて負ける参加者が多くなる傾向にあります。
引用:「コツコツ20年で2000万円目指せる!50代でも間に合う 新NISAとiDeCo」
とあるように。
ギャンブルは主催者側の利益分を先に確保する、という性質があります。
「還元率」
という言葉、聞いたことがあると思います。
ギャンブルに参加した時点で、参加費から主催者側が利益分を確保。
で、余った分が「当選金」となり、勝者に渡されます。
ですから、参加者全員が勝つことができない仕組み。
総務省が「宝くじや公営競技(競艇・競輪・オートレース・競馬など)の還元率」を発表していますので、ご興味ある方はネットで検索してみてください。
(リンク貼っていいのか分かりにくいので・・・)
横山光昭さん 「コツコツ20年で2000万円目指せる!50代でも間に合う 新NISAとiDeCo」
投資とギャンブルの違い
秋山さんの「お金からの解放宣言」にも「投資とギャンブルの決定的な違い」が書かれています。
投資とギャンブルは決定的に違うところがあります。
それは、お金を拠出している参加者以外の社会に対して、価値を提供しているか否かです。
つまり、より豊かな社会を目指しているか否かです。馬は勝てば1000円をもたらしますが、それはほかの参加者が拠出したお金から発生していて、参加者以外の社会に対して価値を提供した結果発生したお金ではありません。
言葉を変えると、あなたの勝ちはほかの参加者の負けの上に成り立っています。(これをゼロサムという)
引用:お金からの解放宣言
投資をギャンブルと思っている人もたくさんいます。
それは、「未来がどうなるか、わからないから」。
お金が減るかもしれないし、増えるかもしれない。
確かに、投資も未来は読めません。
確実にお金が増える保証はありませんよね。
絶対に株価が上がる、という保証もありません。
未来がどうなるか、誰にもわからない、という点では投資もギャンブルも同じ。
ただ、ここでいう投資とギャンブルの違いは、「未来が読めるか、読めないか」ではないんです。
「価値提供」「目的」の違いなんですよね。
お金からの解放宣言 秋山哲さん
ギャンブルで買うのは「ワクワク」する時間です
ちなみに、ギャンブル参加者が価値を感じているものや、ギャンブルに参加する目的は
「ワクワク感」
宝くじであれば、当選番号が発表されるまでの間、家族や友人と一緒にワクワクできます。
「宝くじ一等が当選したら、ファーストクラスで海外旅行に行こう!」「いいねっ」「当選したら、老後の生活も安泰だね!」
など、
「宝くじが当たったら、〇〇・・・・」という会話、誰もが経験していることでしょう。
ギャンブルで買うのはこの、ワクワク感です。
当たる確率の低い、大きな当選金ではないのです。
でも、多くの人が誤解しています。
ギャンブルで「大きな当選金」を狙っているのです。
確率が低いという事実を、知らぬまま。
そうなると(次こそは!負けた分、取り戻さないと!)となりがち。
これではもはや、楽しむことを忘れていますよね。
ギャンブルの怖いところは、そこです。
ちゃんと仕組みを理解した上で、「ワクワク」を買わないと、のめり込んでしまう。
(株もそうですが)
ギャンブルは誰もが簡単に参加できるので、仕組みを理解せずにやると、依存症にもなりかねない。
宝くじや公益営競技は「取り扱い注意!」なのです。
公営ギャンブルは還元率が法で定められている
先に書いたように、公営ギャンブルは還元率が法で定められています。
宝くじも、みなさんご存知の通り「国民的ギャンブル」。
ですから、還元率があります。
なんとなんと、宝くじの還元率は45.7%!
ギャンブルの中でも、最も還元率が低いのであります。
還元率でいうと、一万円の宝くじを買った瞬間、4,430円に減ってしまう、ということになりますよね。(あってる?)
買った瞬間、マイナス決定。
でも、それが、ギャンブルの仕組み。
ギャンブル参加者は、それでワクワクを買っているのです。
だから、それでもいいのです。
ギャンブルを正しく理解していない頃は
以上がギャンブルの仕組みですが、お金の勉強をするまで私はこの仕組みを知りませんでした。
なので
ギャンブル=悪!
ギャンブルなんて、何もいいことない!悪でしかない!と思っていたのです。
そのマインドで、年金暮らしの親が宝くじを買ったと知ったら・・・。
以前の私だったら、無性に腹を立てていただろうと想像します。
うちの親は年金だけでは足りず、貯金を取り崩しながらの年金生活。
それなのに、ギャンブルに手を出すなんて!なんてこと!
と、腹を立てていたと思います。
お金が足りなくなったら、どうするの?私は面倒見れないよ!とばっちりが来るなんて、ごめんだわ!と妄想し、一人でイラついていたと思います・・・。
でも今は、まったく腹が立ちません。
自分たちのお金で、好きなことをしているのですから。
親の人生は、親のもの。
私が口出しするものではありませんよね。
また、子供だからといって、必ずしも親の面倒を見なくてはいけないという縛りも、今の私にはありません。
本当に困った状態になったら、言われなくても自分たちにできることを全力でやるのはわかっているので。
まだ起きていないことを、あーだこーだと、無駄に妄想しなくなりました。
何よりも、「宝くじ買った」「当たったら、お前たちにも分けるからね」と話す二人は、ニコニコ楽しそう。
それをみていて、とても幸せな気分になりました。
年金生活の親がギャンブルをしても安心な理由「家計管理ができている」
もう一つ、年金生活(しかも、貯金を取り崩しながらの生活)の親がギャンブルをしても安心な理由は、
家計管理が正しくできているから
実家は、82歳の父が家計管理をしています。
家計簿はリビングの棚の上に常に置いてあり、娘の私にも開示してくれています。
んまー綺麗な字で、キッチリと。抜け漏れなく、収支を記録してあるのですよ。
ほんと、すごいわ。
家計管理をしっかりしていて、貯金の寿命があとどれぐらいかもちゃんと把握している父。
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だから、安心していられるのだと感じます。
ギャンブルに使うお金は「それそれの、お小遣いから」だそうです
聞いたわけではないのですが、80歳の母が
「お父さんも、自分も、お小遣いから一万円分宝くじを買ったよ〜」
と、報告してくれました。
(昔は宝くじに最低でも5万は突っ込んでいた母・・・汗)
ちゃんと、自分たちが無理なく出せる範囲で。
ギャンブルを楽しんでいる様子。
老後もこんなふうに、自由に好きなことに使えるお金があるってやっぱりいいな、と思いました。
普段、「お金がない!」が口癖の母。
それで父と言い争いになることも、未だにあるのですが・・・。
この日は、「共通の趣味」で、意気投合。笑
「ね、お父さん」「うん」
と、めちゃくちゃ楽しそうでした。
ギャンブルで、ワクワクを購入している父と母。
当選発表まで、このワクワクご機嫌な時間は続きそうです。
(これで、口ゲンカも減るのかしら?それは別腹か?)
まとめ。投資もギャンブルも仕組みを正しく理解してリスク許容度の範囲内で!
ギャンブルに参加している、年金生活・80代の両親。
株式投資に参加している、現役会社員・50代の娘。
それそれ「価値」や「仕組み」が違います。
どちらも「必ずプラスになる」という保証はありません。
仕組みを正しく理解し、自分の許容範囲内で。生活に影響がない「余剰資金」を使って。
それぞれ参加することが大事だなと思いました。
仕組みを正しく理解すると、無駄にイライラせずに済みます。
やはり、お金の学びは、生活の人生の質を上げてくれる、そう感じています。
最後までお読みいただきありがとうございます。ではまた明日~♪
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