さいきん本当によく、資産運用の相談を受けます。
先日は、50代後半の知人から、確定拠出年金(iDeCo・企業型DC)の運用について。相談を受けました。
確定拠出年金は「出口戦略が重要!でも、それが難しい!」と言われています。
なぜむずかしいのか?というと、ひとつは「確定拠出年金は、受け取り期間が決まっているから」。
わたしも50代。ご相談に答えながら、自分の運用方針を見直すいいきっかけになりました。
そこで本日は、「iDeCo出口戦略」について。私の考えをシェアしたいと思います。あくまで私個人的な考え方で、これをおススメしているわけではありません。
参考程度に聞いてもらえたらと思います。
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確定拠出年金とは?個人で運用する年金制度です
確定拠出年金とは?
確定拠出年金は、通称「iDeCo(イデコ)」または「企業型DC」と呼ばれる年金制度。
- iDeCo=20歳以上65歳未満の公的年金の被保険者の方が加入できる
- 企業型DC=制度を導入している企業で働く原則60歳未満の従業員が加入できる
どちらも加入者自身がじぶんで資産を運用するので、将来受け取る年金額はそれぞれの運用方針によって変わってきます!
公的年金は国が運用してくれますが、確定拠出年金は自分で運用します
じぶんで運用・・・。だから難しいのです。
出口戦略がむずかしい理由①確定拠出年金は、受給期間が決まっているから
50代後半の方から、確定拠出年金について相談された、と聞いて、
(50代後半なら、出口戦略の相談かな?)と、ピン!ときた方。マネ-リテラシ-かなり高めですね!
そうなんです。確定拠出年金には「出口」があります。確定拠出年金でいう出口とは、「ねんきんを受け取ること」。
確定拠出年金は受給期間が決まっていて、その時は現金にするひつようがあります。
※現行NISAのように、非課税(利益に税金がかからない)期間が決まっているのではなく、受け取り期間がきまっています。それはつまり、運用できる期間も決まっている、ということ。
ちなみに、私が加入しているiDeCoの受給開始年齢は、2022年5月から60歳から75歳までの間に受給を開始するしくみに改定されました。
出口戦略がむずかしい理由②暴落がいつ来るか?わからないから
そのため、終盤にもし、コロナショックのような大暴落がきたら・・・。元本割れを起こす(マイナスになる)可能性も。
マイナスは、できるだけ避けたい!なので、確定拠出年金は受給時期がちかくなったら、【安定資産にしていこう】といわれています。
これを【出口戦略】といいます。
ただ、、、それが難しい、とも言われているのです。
なぜなら、暴落がいつ来るか?など、誰にも分からないから。
はやめに安定資産に切り替えてしまえば、資産を増やせる機会を損失することになります。
しかし、ギリギリまでリスクの高い資産(株式など)で運用していたら、暴落時モロにダメ-ジを受けてしまいます。
相談者さんも、まさにそこにモヤモヤされていました。
暴落に対するわたしの考え方!プランAとプランBでかんがえる
それに対する、私の個人的なかんがえは、
「プランAと、プランBを決めています!」。
確定拠出年金の受給年齢を、【プランAと、プランB】。ふたパタ-ンで決めておきます。
プランAは60歳から受給
プランAは、60歳から受給。
それには、55歳ぐらいから安定資産に切りかえていく必要があります。
なぜ、受給開始の5年前から安定資産なのか?それは、「暴落からの回復にかかる期間が約5年」と見ているからです。
リーマンショックの暴落からの回復期間がそれぐらいだったんですね。
なので、過去を例にして。最大級の暴落がきても、5年ジ---っと待てば、株価は回復する(たぶんね)。
ゆえに、5年後に使う予定のお金は、安定資産に切り替えておこう、と。
そんな判断基準があります。
た・だ・し。
わたしは投資に関しては、かなりリスク許容度が高いので。
超個人的な戦略は、「受給開始予定年齢(わたしの場合60歳)まで、成長資産で運用する」と決めています。
プランBは暴落から回復したタイミングで受給を開始!
では、かりにもし60歳で大暴落が来たら?どうするの?!
それに対する回答は、「その時は、プランBに切り替える」
プランBは、60歳で受給せず、そのまま運用を続け、市場が回復したタイミングで受給開始をする。
60歳で暴落がきたら、プラン変更!そのまま運用を継続し、市場が復活したら、その時から受給を開始します。
60歳からの生活費はどうするの?ですが、こちらは問題ありません。私は一生仕事をする、と決めていますし、安定資産である【現金】も備えています。
また、23歳のときに加入した個人年金保険の受給開始が60歳なので、それもあるのでお金に困ることはありません。
そんな感じで、出口戦略を決めています。
相談者さんの出口戦略
ちなみに相談者さんの希望は「できる限りリスクをとって、ギリギリまで資産を増やしたい」。
リスク許容度はかなり高めの方でした。
相談者さんとのやりとりはこんな感じでした。
質問①確定拠出年金を受給する年齢は何歳で予定していますか?
→これは、「特に考えていなかった」とのこと。
私からは、「受給開始年齢は現時点でのかんがえでいいので、決めていた方が戦略も立てやすいですよ」とお伝えしました。
質問②60歳から確定拠出年金を使わなくても、生活できる備えがありますか?
→こちらは「ある」とのことでした。
質問③最長75歳まで受給開始が伸びても良いと思っていますか?
→こちらも「Yes!」とお答えいただきました。
質問④暴落がきたら、資産が半分になる可能性があることを認識されていますか?
→こちらもご理解されているようでした。
質問⑤投資はすべて、自己責任と認識できていますか?
→「うん、モーサテでもそう言っていたから。だいじょうぶ‼責任はじぶん」とおっしゃっていました。
そんなやりとりの後、今後の運用方針と出口戦略をご自身で決められていましたよ。
ちなみに、先に書いたわたしの出口戦略とほぼ同じでした。(ちがうのは、運用商品)。
まとめ。確定拠出年金は受給開始時期が決まっています!
まとめ。
確定拠出年金は受給開始年齢がきまっています。
つまり、出口が決まっています。
終わりが決まっているので、確定拠出年金で資産運用をされている方は、
- どれぐらい、資産を増やしたいのか?
- そのためには、どの商品を選べばいいのか?
- 何歳から受給を開始するのか?
- そのために、資産配分を見直す必要があるのか?
- 資産配分を見直すとしたら、何歳にやるのか?
あたりは検討されることをおススメします。
それから確定拠出年金は、『退職金控除』もあります。その辺りの兼ね合いもあるので、むずかしい、と言われいます。
退職金がガッツリある方は、それも考慮しないとですね。
おまけ!リベ大の「イデコ出口戦略」が超有料級!
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今日は「あくまで、超個人的な確定拠出年金の出口戦略」をシェアさせていただきました。参考程度に聞いてくださいね。
さいごはお決まりのセリフを。「投資は自己責任で!お願いいたします」。
最後までお読みいただきありがとうございます。ではまた明日~♪
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