もしも病気やケガで働けなくなり、会社を長期で休むことになったら。
お金、どうしよう!
と、不安になりますよね。わたしも不安でした。
だからがむしゃらに貯金していたのですが。
40代でお金の勉強を始めてから、会社員が働けなくなったら、加入している健康保険から傷病手当金が支給されると知りました。
そんな制度があるなんて!わたし、全然知らなかったんです。
知ってから、病気やケガで働けないときのお金の不安が激減!
そして今年、じっさいに傷病手当金を受給することに。めっちゃ助かりました〜。
実体験も含め、健康保険加入者に支給される【傷病手当金】について。シェアしたいと思います。
傷病手当金とは?
傷病手当金とは、被保険者(会社員)が病気やけがで働けなくないとき、生活を保障するための制度です。
病気やケガで会社を休み、事業主からじゅうぶんな給料が支給されない場合、4日目から最長1年6カ月「傷病手当金」が支給されます。
我が家も今年はじめて受給しました。
【傷病手当金の計算】
1日あたりの支給額=
支給開始日以前の12ヵ月間の各月の標準報酬月額を平均した額÷30日×2/3
たとえば、標準報酬月額が36万円の人が、連続60日休んだという場合。
- 支給対象期間内の休業日数=60日-3日=57日
- 1日あたりの支給額=360,000円÷30日×2/3=8,000円
- 傷病手当金:8,000円×57日=456,000円
となります。
公的医療保険に加入している人は、傷病手当金を受け取ることができます。
ただし、注意点があります!
それは、すべての公的医療保険で傷病手当金が支給されるわけではない、という点。
注意!公的医療保険は3種類ある
公的医療保険は、大きく分けて3種類あります。
- 健康保険(別名:社会保険・被用者保険)
- 国民健康保険(国保)
- 後期高齢者医療保険
それぞれザックリ説明しますね。
1,健康保険(別名:社会保険・被用者保険)
こちらの健康保険は「雇用されている労働者のための健康保険」。
別名:社会保険とか被用者保険、と言います。
この中にもいくつかの種類があるのです。
- 大企業などの従業員が加入する「組合健保」
- 中小企業などの従業員が加入する「健康保険組合」(協会けんぽ)
- 公務員などが加入する「共済組合」
- 大型魚船の乗組員が加入する「船員保険」
うちは協会けんぽに加入しています。
2、国民健康保険
こちらは現在働いていない人や、個人事業主が加入する健康保険。
会社を退職すると、健康保険から国民健康保険に切り替えます。
わたしも20代で大企業を退職したとき、国民健康保険にきりかえました。ただ、そのまま組合健保を引き継ぐことも可能だといわれましたが、とくに治療中の病気もないので、切り替えました。
3、後期高齢者医療保険
こちらは、75歳以上の人が加入する保険です。
実家の父母は75歳以上なので、後期高齢者医療保険に加入しております。
要注意!傷病手当金が支給されるのは健康保険
抑えておきたいポイントは、
傷病手当金が支給される健康保険は、健康保険(被用者保険)のみ。
ということです。健康保険とは、会社員や公務員が加入している健康保険でしたね。
国民健康保険(国保)には原則、こうした制度は用意されていません。
もしかしたら、地域によって特例があるのかもしれませんので、加入している自治体に確認してみるのが良いと思います。
傷病手当金が支給されるのは「会社員や公務員が加入している健康保険(被用者保険)だ」と覚えておくと良いと思いました。
ですので、国民健康保険の加入者は、病気やケガで働けなくなったときのために、自助努力で備えておく必要があります。
会社を休んでも社会保険は徴収される
我が家は健康保険に加入し、はや数十年。
ことし初めて「傷病手当金」が支給されました。
夫が治療で2か月仕事を休むことになり、傷病手当金が支給されることに。
傷病手当金だけじゃない、高額療養費制度も利用。
あってよかった、入っていてよかった、公的医療保険♡
かなり、助かりました。
そんな経験からのシェアを、今日はひとつ。
「会社を休んで無収入期間でも、社会保険は徴収されるよ」
あたりまえっちゃ、あたりまえですが。
会社を休んで、しかも無収入でも、しっかり社会保険料は徴収されます。
我が家の場合、会社から「未徴収金のお支払いについて」というお手紙が届きました。
そこに、「〇月分未徴収金が発生しましたので、お納めください」といった枕詞と「請求額」が明記されています。
納期も決まっていました。
これは仕方がないですね。
サクッとお支払いいたしましょう。
ただし、所得税はなし
ただし、所得税はありません。
これも、当たり前ですね。収入がないのですから。
それから、傷病手当金からも所得税は引かれません。
【ポイント!】
「傷病手当金」や「育児休業手当金」はいずれも非課税所得となります。
収入とはカウントされない模様。
病気や出産後間もない人は、みんなで守ってあげようという保険の本質「相互扶助」からくるものでしょうか。
これも抑えておくといいかな、と感じます。
まとめ。もしもの時の保障は健康なときに調べておこう
まとめ。
今日は「傷病手当金」について、わが家の実体験も例にし、シェアしてみました。
結論:日本の公的医療保険はすごい!
ただし、加入している公的医療保険によって給付内容が異なります。
今まだ、健康なうちに、ご自身が加入している公的医療保険はどれか?
また、給付内容はどうなっているのか?ぜひ確認してみてくださいね。
もしものとき、生活が立ち行かなくなっては困ります。それを守る手段のひとつが「保険」。
日本は「国民皆保険制度」。
すでにめちゃくちゃ優秀な公的医療保険に加入しています。
まずは、公的医療保険の保証内容をぜひ、確認してみてください。
保証内容を頭の片隅に置いておくと、きっと、安心感が増すことと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。ではまた明日~♪
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