親が子に、言わない方がいいこと。
それは、「夫(または妻)の悪口」です。
【お願い】
話の中では、「母親が、父親の悪口を子供にいう設定」となっていますが。もちろん逆の立場(父親が、母親の悪口を言う)も考えられますことを、先にお伝えしておきます。
宜しくお願いいたします。
年上女性「Yさん」からのアドバイス
以前いっしょに働いていた、私より20歳近く年上の女性Yさん。
Yさんが、わたしにこんなアドバイスをして下さいました。
「デメコさん。子どもに旦那さんの悪口は、ぜったいに言ってはいけないよ」。
と。
この方、じつは長年、旦那さまとの関係があまり良くなかったそうです。
旦那さんが少し
気難しい方
のようでした。
家を買うのも、投資も、転職も。・・・・とにかく自分がやりたいことは。奥さまにはひとことも相談せず、全部ひとりで決めてやってしまう。
結婚してから、事後報告ばかり。
(どうやら旦那さまは、コミュニケ-ションが苦手な方だったようです)。
それ以外でも色々あり、夫婦の関係はあまりよろしくない、とのことでした。
でも、子供が成人するまでそれをヒトコトも言わず、生活されていたそうです。
お子さんがそれぞれ家庭を持ったり、社会人になって、もう話しても大丈夫だな~と感じた時。初めて「じつは・・・」と、伝えたそう。
お子さんはそれを聞いて、「え~?そうだったの?わからなかった!」と驚かれたそうな。
なぜ、子供に旦那さんの悪口を言わなかったのか?それは、
『わたしにとっては他人。でも、子供にとっては、血のつながった親。
その人の悪口を幼い子に吹き込めば、父親を嫌いにさせてしまうことになる。だから、子供には旦那の悪口は言わなかった。
と、話してくれました。
子どもは親がだいすき!
たしかに
そうだなと
思いました。
だって。子どもは母親が大好きです。もちろん、父親のこともだいすき。両親が、だいすきなんです。
どんな親でも、子は親が・・・ほんとうは大好きなんですよね。それが子供。
それなのに、大好きな母親から、大好きな父親の悪口を聞かされたら・・・。
子供は「どうしたらいいのか?」と、混乱しちゃいそう。
で、きっと子供ながらに一生懸命、幼い心で考えてかんがえて・・・。
そして、母親をいじめる父親を、悪い奴だ!と認定する。だから、自分が、やっつけなくちゃ!わたしが、母親を守らなくちゃ!
となって、父親を嫌いになってしまうのかもしれません。
子どもは思考がフカフカ!何でも吸収してしまう
幼い子供は思考がふかふかで。周りから言われたことを、素直に吸収してしまう、と言われています。周りからの影響を、モロに受けてしまうんですね。
そうやって、マインドはセットされていきます。
だれの影響をいちばん受けるのか?というと、「一番長い時間を一緒に過ごす人」。
多くの場合、それは「母親」ですかね。
母親の言葉を、子供はちゃんと聞いて理解しています。それがインプットされます。
でね、いつも繰り返し聞かされるのが、父親の悪口では・・・。
まるで、自分も父親からひどいことをされたような。そんな記憶が組み込まれてしまいそうではないですか?
言葉にはエネルギ-があります、影響力がありますから。
脳の仕組みや
言葉の影響力、
など、知った今は
Yさんの話しが
よく理解できます。
Yさんはそれを分かっていたのですかね?だとしたら、すごいな~。
余談ですが、この方。少しだけ、見えないものが見える人でした。ふしぎな体験をされていました。
そして、ひとりの時間を好む方でした。本もたくさん読まれている方でしたね~。
で。大人になった子供たちに、父親との話をしても、「へぇ~そうだったんだ。ママ、大変だったのね」で、おわり。
話しを聞いた後、お子さんが父親を毛嫌いするとか、避けるとか。まったくなく、親子関係はその後も良好。
以前と変わらず、結婚してからは孫をおじいちゃんに預けたり・・・と。普通だったそうな。
Yさんはこんな風にも話していました。
「大人になれば、自分の考えで、何でも選べるでしょう。だから、「お母さんはもう、お父さんと仲良くはできません。でも、あなたたちは自分たちで好きなように、お父さんと接してね」と伝えたわ~」と。
だからいまも、一緒に食卓を囲み、ご飯を食べているんだって。夫婦、色々な形がありますね。
逆に、子供が幼いころから、母親から父親の悪口を聞かされていた家庭のお子さんは、父親と関係が悪くなり、
大人になっても、ずっと仲が悪いまま。お子さんが大人になってから、人間関係にも色々と支障が出始めてしまった、という例もあるそうです。
すべての家庭がそう、というわけではモチロンありませんが。そういう例もある、と聞いたことがあります。
旦那さんの悪口発散は、子ども以外で!
旦那さんの悪口は、子供に聞かせて発散する!のではなく。もっと違う形で発散させた方が、大切なお子さんの未来にも、いい影響を与えられるのではないか?と感じます。
友人とのおしゃべりで、ストレス発散させる!とか。紙に旦那さんの悪口をバ-っと書いて、燃やす!とか。笑。(火の取り扱いには、十分ご注意ください)
自分なりのストレス発散法!ぜひみつけ、それを実践していきましょうね。
けして
お子さんに
くり返し
なんども
愚痴らない
方がいいかと。
お子さんを味方につけようとしないほうがいいかもしれませんね。夫婦の問題は、夫婦ふたりの問題です。お子さんは関係ありませんしね。
繰り返しになりますが・・・子供は、親がだいすき!母親も、父親も、ほんとうは両方大好きなんです。
好きな人を、嫌いになりたくないんです、ほんとうは。
でも、母親が父親の悪口を言っていると、子供は父親を嫌いにならないといけない、そんな心境・環境になっちゃうんですよね。
わたしの経験~母親を守りたい
わたしも
少し経験が
あります。
私が幼い頃、父親と母親が私の前でけんかをすることはありませんでした。
ところが、小学3年生の時。祖母の家で親戚が集まり、みんなでお酒を飲んだ帰り道。
酔っぱらった父が、母の何気ないひとことブチ切れたことがありました!今では笑い話になっていますが、当時幼かった私と兄には、強烈な記憶となり、残りました。
母は泣いていましたね。それを見て、一時わたしも父親が嫌いになりました。
ただ、母から父の悪口を聞かされた記憶がなかったので。自然とその感情は小さくなり、父親を嫌いになることはありませんでした。
しかしその後、父親と母親がけんかをするときは、わたしは必ず母親を守ろう!としていましたね~。
お母さんが泣く姿、辛いんです。子どもは。
だからって、泣いちゃダメ!ってことはありませんよね。
泣いたり、怒ったりしても良いと思います。人間だもの。その時は子供にちゃんと理由を話してあげるといい、と以前、心理学の先生に聞いたことがあります。
たとえば、子供はなぜ、親が怒っているのか?分からないのがいちばん混乱するそう。そうなると「私が悪いんだ・・・」と思ってしまうそうです。
親も人間。子どもより、ほんの少し早く生まれただけ。まだまだ未熟な人間ですから。
だから、怒ったり泣いたり。あって、当たりまえ。そんな時は、ちゃんと子供に理由をかんたんでいいから話してあげる。
これは、愚痴とは違いますね。
「お父さんが怒って、びっくりしちゃったの。もう大丈夫だよ」とか。「お母さんも疲れていて、イライラしちゃったの。ごめんね」。とか。
ちゃんと理由を聞けば子供もきっと、安心しますよね。私が子供だったら、理由を言ってもらえたら、かなり安心するだろうな。
一気にバ-っと書いてしまいました。なんとなく、今日は親子関係の話しが書きたくなって・・・。
書いてみました。子どもがいない私ですが、子供の立場の経験は、あります。その視点から、親子関係の話しも時々書いてみようと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。ではまた明日~♪
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