株式投資において、夫ブロック(または妻ブロック)があるご家庭は、けっこう多いのではないでしょうか。
友人男性は、企業型確定拠出年金を株式で運用しようとしたところ、奥さまから「株?お金が減るからダメ!」と反対され断念。
それ以降、ずっとモヤモヤしながら定期預金だそう。
実は我が家も、少し前まで株式投資において「夫ブロック」がありました。
ただ、我が家の場合。
わたしがどうしても【お金にも働いてもらいたい!】という思いが強くて。
夫ブロックを突破!
今では夫婦で新NISAの運用方針や、お金を使って何がしたいか?など、
自分たちの未来について、ワクワクしながら話しができるようになりました。
わたしがどのようにして、株式投資においての夫ブロックを突破したのか?書いていきますね。
株式投資はブロックが入りやすい
日本人は、人前ではお金の話をしないが美しい、という文化。(最近はだいぶ変わってきていますが)。
さらに、投資をする人も非常に少ない文化。
投資よりも貯金!でした。
国がそう仕向けていたのです。
戦争や戦後の復旧にはお金がひつようで、その資金として国民の貯金を使っていたのですね。
昔は利率も良かったですし。
そんな背景もあり、日本人は株式投資に馴染みがない人がほとんど。
人は、分からないものに不安を感じます。そして、それを避けようとする生きものです。
人間には、そういった自己防衛本能が組み込まれて込まれています。
つまり、株式投資に拒否反応が出るのも、自己防衛本能からくるもの、なんですよね。
株式投資はイメ-ジがわるかった
ちょっと前まで株式投資はイメ-ジが悪いものでした。
わたしにも、
- 投資=いっしゅんでお金を失う。
- 投資=悪い人がズルイやりかたでお金を儲ける
こんなイメ-ジがあり、そうに違いないと思い込んでいました。
怖いのは、それを自分で調べようとまったく思わなかったこと。
ほとんどの日本人が自分で調べもせずに、投資=怖い!と信じていたのです。
これも教育。
日本は、学校教育が【先生から答えを教えてもらう】スタイル。
自分以外の誰かが、正しい答えを持っていてそれを教えてもらってきました。
自分の頭で考える習慣がなかったんですよね。
お金は今や、命の維持に関わる
しかも、
お金は今や、命の維持に直接関わってくるもの。
ほとんどの問題は、お金があれば解決できます。
お金は、わたしたちが欲しいものを手に入れるための媒介物。
ご飯が食べたい、サービスを受けたい、治療を受けたい。
なにかやりたいことがあれば、かならずお金と望むものを交換しています。
ですので、どうしても「お金(お札のこと)は特別」と感じてしまうんですよね。
特別なものは、失くしたくないし減らしたくない。と思うのは当然。
そんな価値観の中で、今までまったく関係してこなかった「投資」という言葉を聞けば、だれだって「ビクッ!」となりますよね。
投資のイメ-ジはお金をいっしゅんで失うもの。だから「これは危険!」と判断し、それを避けようとするのはすごく自然な反応。
そう、まったくもって普通の反応なのです。
わたしに、お金のブロックがあった
わたしが本格的に投資を始めた2012年。
その時、実は夫には内緒でスタ-トしました。
言えなかったんですよね、夫につみたて投資やりたいんだけど、って。言えなかった。
なぜなら当時はまだ、私自身に株式投資に対するブロックがあったから。
長期で運用すれば、ほんとうにお金が増えるのか?自信がありませんでした。
わたしも、びくびくしていたのです。
でも、、、怖いけどやりたかった。
こわい、でもやりたい、はGo!
とはいえ、お金のバンジ-はやってはいけません。
そこで、できるだけリスクを低くして始めることにしました。
独身時代のお金をつみたて投資に回す
夫に内緒ではじめるので、結婚してから貯めたお金は使わない、と決めました。
独身時代に貯めたお金を、つみたて投資に回そう。
そう決めて、まいつき3万円ずつ、投資信託を購入してつみたて投資をはじめたんです。
株式投資の経験を増やす
そうしてつみたて投資生活がはじまりました。
はじめてから2年ぐらいは少しずつ資産がふえていき、こんなものかな~と思っていたのですが。
5年ぐらいかな?マイナスに転じる時期がけっこう長くありました。
(ぜんぜん増えない・・・)少しの焦りを覚えましたが、その時は初心に戻って長期投資の本を読みます。
そうそう、15年以上の長期で投資するんだった。そうそう、ドルコスト平均法で株価が低い時も投資を辞めずに続けることが大事だったんだ。
そんな感じで、すでにつみたて投資で資産を築いた方たちの経験談に勇気をもらって、なんとか乗り切ることに成功。
当時は身近に投資仲間が一人もいなかったので、本やブログに力をもらっていました。
夫にも言えるように
たしか5年目を超えたぐらいから、夫にも資産運用していることを言えるようになりました。
もちろん、独身時代に貯めたお金を使って投資をしていることもちゃんと伝えましたよ。
夫は「個人のお金は自由にどうぞ」といって、我関せず。
その代わり、自分は投資はしたくない、と話していましたね。
運用成績を夫にも見せる
そこで私は次の手段へ。
定期的に送られてくる投資の運用成績表を、夫にも見せることにしたんです。
はじめは色々な感情が入り交じり、ドキドキ。
でも勇気を出して、良い時も悪い時もどちらの成績も見せるようにしました。
そうすることで、「株価にも波がある」と知ってもらえます。
また、「株価は一時的に下がっても、時間をかけるとまた上がっていく」というのも体感できますよね。
ま、ブロックがかかっている夫には、なかなか興味をもってもらえませんでしたが。
それでも、押し付けないように。そっと「これ、つみたて投資の運用成績表」と伝えて夫に手渡す。
そうそう、ちゃんと手渡すのがコツ!
テ-ブルの上に置いていても自ら手に取りません。わたしから、夫に、ちゃんと手に渡さないと見ないのです。(;^_^A
興味がないとこうなります。これを数年続けましたし、今も続けています。
お金、減らしたくないという夫
それでも夫は「お金は減らしたくない」と言いました。
それを聞いて私は「夫の中で今は株式投資はそういうものだから、仕方がない」。
と受け止めることに。
今は、なので。今後もしかしたら変わるかもしれません。それは夫次第。ただ、私に夫を変えることはできませんから。
その辺は線引きして過ごしました。
自宅でも堂々とお金の本を読む
わたしはどうしたいかを考えました。
わたしは日本円だけで持っているのは逆にリスクが高いと感じていたので、海外の株を持ちリスク分散したい、と思いました。
それは、二人の将来のためになる。だから、夫に反対されたぐらいで株式投資を諦められませんでした。
その辺りから、自宅でも堂々とお金の本を読むように。
それまでは隠して読んでいたのですが、この辺からは夫に隠さず堂々とお金の本を読むようにしました。
継続は力!株式投資が普通になった
そんな感じで続けていたら、私の中に「株式投資って悪いことだけじゃない」と、新しい価値観が根付いていました。
こうなると、周りから反対意見をもらってもぜんぜん平気に。
凹むことも、まったくなくなりました。さすがに夫から反対させるのは、耐性がつくまで時間がかかりましたが。
それでも続けていくうちに、気がついたら私には「株式投資が普通」になっていたんですよね。
わたしにとっては、普通。
つまり、わたし側の【株式投資へのブロック】が取れていたのです。
保険をかけておく
さいきんは【うまくいかなかったときの保険】をかけておくようになりました。
もし、15年後。投資でお金が減ってしまったら?
そのときはどうするかを決めておくのです。
たとえば、
- 私の退職金や個人年金保険でマイナス分を補填する
- ずっと働いて返す
- 夫には全力で「ごめんなさい!」と謝る
ここまで決めておくとキモがすわってくるものですね。
まとめ。夫ブロック実は自分ブロックだった
まとめ。
夫ブロックの突破法とタイトルに書きましたが。
自分と向き合ううちに分かったことは「結局、私が私に対してブロックをかけていた」ということ。
私が、株式投資に対して知識も経験も未熟だったため、不安だったのです。
怖かったのです。
そんな状態で身近な人に反対されたものだからシュン・・・となり凹んでしまったのね。
でも、怖いけど、やりたい。
この熱は消えなかったのです。
だから、とりあえず当時の私が考えた方法として「独身時代のお金を使い、夫には内緒で始める。ただし、結婚してから貯めたお金は投資には使わない」からスタートしたのでした。
そうして自分に信頼貯金を積み上げ、それが溢れたら自然と夫への信頼貯金につながった、、、という感じです。
ご参考までに。
最後までお読みいただきありがとうございます。ではまた明日~♪
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